輝く未来へ笑顔の循環


その日の朝、
バス停で待っていると、いつものバスが到着した。
バスに乗ろうとドアの近くに立つ。
すると、バスの運転手さんのアナウンスが聞こえた。
「おはようございます。〇〇行きです」
とても優しい声だ。
言葉に優しさが宿っている。
私は、バスの左側の最前列に座った。
運転手さんは、
ゆっくりと丁寧に指さし確認をしながらバスを出発させる。
まるで、茶道のお点前をみているような鮮やかで美しい所作だ。
感心して、運転手さんの風貌をみてみると、
帽子の下から白髪が見える。
落ち着いた雰囲気は、
賢者のような気配すら感じる。
私は、とても心地よい気分になって目を閉じた。
しばらく時間が流れ、
ふと目を開くと、バスは赤信号で止まっている。
目の前には横断歩道。
ベビーカーを押す女性が渡っていた。
ベビーカーには、1歳くらいの赤ちゃん。
その赤ちゃん。
私が乗っているバスの運転手さんに向けて
ニコニコ満面の笑顔で手を振っているのだ。
バスの運転手さん。
しばらくして、右手を少しだけ挙げて左右に二度ほど振る。
おそらく、バスの運転手さんも笑っているのだろう。
微笑ましい風景だ。
成熟した大人と無邪気な赤ちゃんとの笑顔の交換。
そこから生まれる幸せな瞬間。
輝く未来へ笑顔の循環。
つないでいきたい幸せの連鎖。
私たちが未来へ向かってできることはなんだろう?

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