
定年退職からの挑戦!しかし壁にぶつかる…
長年勤めた職場を、定年より少し前に退職しました。新しいことに挑戦したい、自分でビジネスを始めてみたかったからです。
しかし、いざビジネスを始めようとすると、「ビジネスをゼロから作り上げていく」という大きな壁が目の前に現れました。何から始めたら良いのか、途方に暮れてしまったのです。
38年という長い公務員生活。それは、毎月決まった日に給料が振り込まれる、安定した日々でした。時間と労働を提供すれば、その対価としてお金をいただける。会社は、私にとってATMのような存在だったと言えるかもしれません。
しかし、これからは違います。自分の力で仕事を作り、マーケティングを行い、セールスもすべて自分で行わなければなりません。「私には無理だ」「なんてダメなんだ」――そんな言葉が頭を駆け巡り、過去の自分を責め、否定し、卑下する毎日。何度も諦めそうになりました。
今までの自分の経験や価値観では、この壁は乗り越えられない。そう感じていました。
それでも私は、苦手なことにあえて挑戦しました。当然、できない自分と向き合うことになります。失敗ばかりで、恥ずかしくて、疲れて寝込むこともありました。
しかし、ある日ふと気づいたのです。乗り越えられないと思っていた壁を、いつの間にか通り抜けている自分に。そして、何だか自分が変わってきたのを感じたのです。
人は誰でも「もっと成長したい」という欲求をもつ
人は誰でも、「もっと成長したい」「もっと成功したい」「もっと良い人になりたい」という強い欲求を持っています。
今までの考え方や価値観では乗り越えられない壁にぶつかると、「なんて自分はダメなんだ」「他人はできているのに、なぜ自分はできないんだ」と、自分を責め、裁き、自己卑下し、罪悪感を抱いてしまうことがあります。「いい歳だから」「年を取ったから」と、自分の可能性に自分で制限をかけてしまうこともあるでしょう。あるいは、環境のせいにして、「周りの人や環境が変われば、自分も変われる」と考えるかもしれません。
しかし、今までの自分では乗り越えられない壁が目の前に立ちはだかった時こそ、成長する絶好のチャンスなのです。まさにピンチはチャンス。
外にベクトルを向け、外側を変えようとコントロールしようとしても、それは難しいことです。変えられるのは、自分の内側だけ。
今までは、自分と向き合うことを避け、自分の感情にフタをして、感じないように生きてきました。しかし、それでは本当の幸せを感じることはできないと、心のどこかで感じ始めていたのです。
だからこそ、人はもっと成長しようとする。すると、その成長を助けるために、挑戦すべき壁や危機が生じるのです。
一見ネガティブに思える出来事さえも、実は自分の成長を助けるためのギフトなのかもしれません。

