『一隅を照らす』

人生このままでよいのか?

人生このままでよいのか?
やり残したことがあるような気がする。

自分の行く道は、おぼろげにわかっている。
しかし、どうやって進めばよいのかわからない。
およそ9年、そんな気持ちを抱きながら生きてきた。
もうそろそろ、見えてきても良い頃なのだが…。
焦りに似た思いが私の背中をつつく。

そんなモヤモヤを感じていたところ、
ご縁をいただき、ある方の庵を尋ねることになった。
全国的にも有名な神社がある街だ。
満開の桜が彩る山間をバスで登っていく。
庵の玄関先には、咲き始めた薄いピンクのシャクナゲ。
お庭には、目も覚めるような濃いピンクのツツジ。
庵に入ると、御主人がお出迎えしてくださった。
お香の香りが漂う部屋。
静寂と、清らかな空気を感じる。

御主人の語りに夢中になって耳を傾ける。
まるで、私の心の中のバラバラの光のかけらが、
繋がっていくような感覚だ。
すべての話が、肚落ちしていく。
聴いていて楽しくてたまらない。

『一隅を照らす』

「道心の中に衣食あり、衣食の中に道心なし。」
今後の働き方について、尋ねたところ、御主人からいただいた言葉だ。
どんな仕事でも、本心に従って行えば、自然と必要なお金や物も集まってくる。
ところが、お金や物ばかりを追っていては、いつまでたっても心は成長しない。

そして、この言葉もいただいた。
「一隅を照らす」
自分の立っている位置で、周りの人たちに尽くす。
自分の心が光ることで、周りの人たちの心も光る。
光の連鎖で、すべての生命が光り輝く。
そのような美しい世界が創造されたら、なんて素晴らしいだろう。
自分が喜び、他の人も喜ぶ。
この数年間、こころの中で想い続けてきた言葉が、
美しく紡がれ、御主人の口から奏でられる。
自分の魂が喜んでいることが、体感でわかる。
胸の中央部分がくすぐったくなるのだ。

今生の課題を乗り越える勇気を得る

気が付くと、夕方近くになっていた。
ブレていた自分の芯は、次第にその揺れ幅が小さくなっていた。
そして、モヤモヤした思いは、消えていた。
もちろん、乗り越えなければならない課題はたくさんある。
これからも、増えるだろう。
だが、今日、その課題を乗り越えるためのヒントを受け取ったのだ。
私は、やり遂げたいことがある。
女性でなければ、やり遂げることができない課題。
それは、生物学的なことではない。
その課題をやり遂げるために、私は、今世に命を得た。

焦ることはないですよ。
次第に見えてきます。
穏やかなご主人の笑顔に、私の堅かった心がほころぶ。
ご縁に、合掌。

 

 

 

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