
シャーシャーシャーシャーシャー
シャーシャーシャーシャーシャー
シャーシャーシャーシャーシャー
7月半ば、今年はまだ梅雨は明けていない
けれど
自分たちの出番がやってきたとばかりに
蝉たちが命の賛歌を合唱する
子供のころの蝉取りを思い出した。
一枚の写真がある
麦わら帽子をかぶって
小さな虫かごを
天に向かって差し上げている
今日の成果だ!
ふふ~ん、どうだ!やった!やった!
誇らしげに笑う幼い頃の私
その視線の先には
カメラのフェンダーを覗く
父の姿があった
娘のほんの一瞬の笑顔を撮る。
父にとっての成果は
娘が瞬間に見せる笑顔だったのかもしれない。


