真っ青な空、どこまでも高く。
私は、天を仰ぎ「はあ~」と息を吐いた。
今年の夏は、とんでもないくらいに暑かった。
10月に入り、やっと日差しも柔らかくなってきた。
お気に入りの公園を散歩している。
銀杏の木は、まだ緑色。
黄金に輝くときを待っているようだ。
一か所だけ、
気の早いもみじの葉っぱが、朱色に染まっている。
私は、この公園を散歩するのが大好きだ。
ゆっくりと、公園の土を踏みながら歩く。
落ち葉や苔を踏みしめながら..。
一歩、また一歩。
土は柔らかい。
今日は、
公園でピクニックだ♡
そう思い立って、
お気に入りのハーブティを水筒にいれ、
小さな座布団、お菓子、ノート、佐藤初女さんの本を持ってきた。
さて、ゆっくりと座れる心地よい場所がないかな?
あった、あった、
公園の中に流れる小川のそばに立つ、杉の木陰。
私は、根元に座布団を置いて腰を下ろした。
いい感じ♡
ちょろちょろと小川の流れる音が軽やかに耳に響く。
杉の幹が、私の背骨にぴったりと寄り添う。
自然の座椅子に座っているようだ。
私は、水筒を取り出しハーブティをちびりと飲んだ。
「ふう~」なんて贅沢なときなんだろう。
佐藤初女さんの本を開く。
佐藤さんは、教職を退いた後、
「森のイスキア」という施設を立ち上げ、
こころ尽くしの食事を提供するという慈善活動をしていた女性だ。
残念ながら、現在は他界されており、
お会いすることができない。
生前は、この方に会うために、
方々から悩める人達がやってきたという。
佐藤さんが差し出す、
こころ尽くしのおにぎりなどを食べた人達は、
彼女の人柄に触れることで、
自ら気づきを得、感謝して帰っていったという。
私は、「教育」とは何だろうと考えてみた。
教育の場は、家庭や学校だけでなない。
事業経営も教育といえるだろう。
教える側の価値観の押し付けになると、
教育を受ける側は苦しくなる。
教える側は、教えを受ける人を
色眼鏡で評価することなく、
まずは、その人の存在を受け容れる。
そして、自分ができる範囲で
その人が必要なことや
その人が喜ぶことを
プレゼントする。
見返りは期待しない。
互いを尊重し、祈ること。
教育の根底にあるもの。
それは、『愛』。


